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エアコン品番の秘密|エアコントラブル相談室

エアコン品番の秘密

エアコン品番の秘密

エアコン品番の見方

エアコンカタログ品番の見方
上記はナショナルエアコンの品番の見方です。この中で覚えておくと便利なのは、?の能力表示です、X284と言う品番のエアコンは2.8kwの能力のエアコンです。X404やX224ならそれぞれ4.0kwと2.2kwのエアコンとなります。

?の変遷番号で、エアコンの発売時期が判ります。「4」が最新機種ですので「3」は昨年モデルとなります。例えばX283なら昨年モデル、X282なら一昨年のモデルとなります。この様にどこのメーカーも品番の一部が能力と発売時期を表しています。只、品番の表示方法は時々変更になるので、変遷を表す位置も換わることがあります。(継続して販売される機種もありますので、発売時期が一昨年でも現行最新機種である場合もあります)

同じ機種でも品番が

実際にエアコンを色々なお店に見に行くと同じメーカー、同じデザインなのに品番が異なる事が良くあります。これは、デリバティブモデルと言って個々の販売店別に専用モデルを作って供給しているからです。これには、メリット、デメリットがあります。

■エアコンメーカーとしては、品種が多様化するので、 商品の管理、生産計画などコストアップになってしまいます。

■かつては、「エアコンを多量に納品したが、 販売店の資金ぐりが悪化し仕入れた商品を問屋などに横流しするなど」エアコンの販売価格が乱れる事が度々ありました。販売店別の専用機種なら、この様な事が起こらず、価格の安定がはかれます。

■他店対抗価格保証を行っている販売店は同一地域、同一品番が条件となります。自店専用の機種なら、品番が異なると言う理由で無理な値引きを回避できます。

■自店専用機種なので、アピールしたい機能を付加したり、不要な機能を削って価格を下げたりなど、自由に設定できます。

専用機種の実例

では、どの様に変えているのか説明します。まず、ある基本機種を仮定します。

メーカー:ABC
品番:AA-A22A
価格:オープン
特徴:空気清浄フィルター付き、室外機防錆加工

この機種をベースに専用機種を展開していきます。

量販店A社向け
品番:AA-A22AY
価格:オープン
特徴:空気清浄フィルター別売、室外機防錆加工なし

量販店B社向け
品番:AA-A22AV5
価格:オープン
特徴:空気清浄フィルター別売、前面グリル抗菌加工

スーパーD社向け
品番:AA-22DAA
価格:オープン
特徴:空気清浄フィルター付き、室外機防錆加工なし

スーパーZ社向け
品番:AA-ZZA22
価格:オープン
特徴:空気清浄フィルター別売、室外機防錆加工、独自カラー展開

工務店・設備業者向け
品番:AC-22A
価格:200,000円
特徴:空気清浄フィルター付き、室外機防錆加工

この様に少しの変更だけで、どんどん機種を増やしています。品番の変え方もバラバラですので、どの機種がどう違うのかわからなくなって来ます。

量販店向け機種は壊れやすい?

かつては、「量販店向けの機種は一般向けと少し仕様が異なり壊れやすい?」と言う噂がありましたが、本当でしょうか。

仮に量販店向け機種を壊れやすく製造しようと思えば、それに使用する部品やプリント基板などの半製品の段階で一般向けと量販店向けを区別する必要があります。そうすると生産工場では部品の管理コストなどが大幅に増えてしまいますので、実際には区別して生産するような事はあり得ません。(一般向けは国内生産、量販店向けは海外工場という区別は有り得るかも知れません)

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