本年度モデルより、下記のように省エネ基準の計算方法や表示方法が変更となりました。簡単に説明すると、エアコンの容量や室内機の大きさによって計算方法が変わり、単純比較しにくくなりました。
下記は、エアコンのカタログに表示されているスペックです。下記事例をもとに省エネ比較方法について説明します。
結論から書くと、カタログに表示されている「期間消費電力量」の数字で比較するのが確実です。同じ容量で数字の小さい物ほど省エネエアコンです。
「期間消費電力量」はカタログの後ろの方で下記のように一覧表で表示しているメーカーもあります。
省エネ基準の計算方法には下記の2種類があります。
COPは2007年を目標に基準値が、APFは2010年を目標に基準値がそれぞれ設定されています。
カタログには下記のように「COP値」「APF値」が表示されています。APFの目標値は4.0KWを超えるエアコンについてはまだ設定されていないので、従来のCOP値が表示されます。また、APF基準値は室内機の寸法によっても目標が異なります。
基準値に対しての達成率もカタログで表示されます。
100%以上達成したエアコンについては下記のような表示が付きます。目標年度2007年とあればCOP基準値、目標年度2010年とあればAPF基準値を達成したエアコンとなります。
基準値を未達成のエアコンは下記のように赤い表示が付きます。古い2004年基準は達成していますと併記しているエアコンメーカーもあります。
以上のように省エネ基準は容量や、室内機の大きさによって異なるため、現時点では「期間消費電力量」の数字で比較するのが確実だと思います。
2007年3月初旬現在で資料が手に入ったメーカーの2.2kwタイプ、高級機種と普及機種の電気代を比較すると下記のようになりました。このクラスではナショナルが一番電気代が安く683kwhとなりました。1kwh当たりの電気代を22円と仮定すると15026円となりました。今年の特徴は普及価格商品でも電気代がかなり安くなってきた事です。
メーカー | 型式 | 期間消費電力量(kwh) | 推定電気代(円) |
東芝 | RAS-221SDR | 668 | 14696 |
ナショナル | CS-X227A | 668 | 14696 |
シャープ | AY-U22SX | 668 | 14696 |
日立 | RAS-S22W | 711 | 15642 |
サンヨー | SAP-EX22U | 723 | 15906 |
富士通 | AS-F22S | 723 | 15906 |
ダイキン | S22HTRS | 735 | 16170 |
三菱 | MSZ-ZW227 | 760 | 16720 |
東芝 | RAS-221S | 900 | 19800 |
ナショナル | CS-H227A | 900 | 19800 |
日立 | RAS-L22W | 900 | 19800 |
サンヨー | SAP-A22U | 918 | 20196 |
ダイキン | S22HTNS | 918 | 20196 |
コロナ | CSH-Ai227G | 938 | 20636 |
コロナ | CSH-S227G | 938 | 20636 |
三菱 | MSZ-J227 | 938 | 20636 |
シャープ | AY-U22SC | 938 | 20636 |
富士通 | AS-E22S | 958 | 21076 |
電気代でのエアコンの比較はECCJ省エネ性能カタログが能力別に詳しく説明していますので、ECCJ省エネ性能カタログのページをご覧下さい。