ルームエアコンの冷媒はほとんど代替フロンのHFC410Aに切り替わってきましたが、HFC410Aも地球温暖化の観点から規制の対象になってきました。この本は今後切り替わるであろう自然冷媒の特徴など、開発動向がわかり易く解説しています。
自然冷媒とはアンモニア、水、空気、二酸化炭素、プロパン、イソブタンなどが上げられます。ルームエアコン用の冷媒としては給湯用エアコキュートの冷媒として使用されている二酸化炭素(R744)、ノンフロン冷蔵庫の冷媒として使用されるイソブタン(R600A)、DeLonghiで開発されたエアコンに使用されているプロパン(R290)などが有力です。中でもプロパンが最有力なのですが、可燃性がある為、ガスが漏れない構造、漏れても引火しない対策が必要です。安全規格など法律の整備も必要な為まだまだ時間が掛かると思います。