分解するルームエアコンの室内機です。今回はダイキン製のエアコンを使用します。
室外機の裏面です。このアルミのフィンは凝縮器と言い、冷房運転時コンプレッサーで圧縮され高温になったフロンガスの熱をファンで風を送り、冷まします。
側面のカバーを外すと、配管パイプを接続するフレア接続部が見えてきます。上記写真では配管パイプを途中でカットしています。
フレア接続部の反対側が圧力などを測定するサービスポートです。サービスポートが付いたタイプを3方弁付いていないタイプを2方弁と呼びます。上記写真では2つとも3方弁です。
冷房運転時は上側のフレア接続部から液の状態でフロンガスが送られ、下側の太いフレア接続部にガスの状態でフロンガスが戻ってきます。上の細い方を液側又は高圧側。下の太い方をガス側又は低圧側と呼びます。
フレア接続部の手前のキャップを開けると、バルブが見えます。バルブを閉めることによってガスの流れを止めることが出来ます。
フレア接続部の上には電線の接続部があります。
室外機の外装を取外します。取外した外装の裏面には回路図や構成図が貼っている機種があります。
外装を取外した室外機を前面から見たところです。この機種の場合、上部が電気回路ユニット、右側に電磁弁と四方弁、左側にガスを貯めておくアキュムレーター、中央が室外ファン。下側のカバーに覆われている所にコンプレッサーがあります。
外装を外した室外機を後ろから見たところです。上部に電気回路ユニット、裏面の凝縮器の全景が見えてきました。
室外機の基板を上部から見た所です。
この機種の場合は基板内にインバーター用のパワートランジスターが付いています。基板の裏側に赤、青、黄色のコネクターが差し込まれたICがパワートランジスタです。
ファンの下側のカバーを広げると、エアコンの心臓部コンプレッサーが見えてきました。コンプレッサーでフロンガスの圧縮を行いますので、圧縮機とも呼びます。
コンプレッサーから出た配管部分に温度センサーが付いていました。温度センサーは他にも数箇所取り付けてあり、異常な温度を検知するとエアコンを停止したり、冷房の温度の制御などを行っています。
電磁弁(キャプラリーチューブ)はガスの流れを制限する事によって、ガスの圧力、温度の調節を行っています。
エアコンの暖房運転は冷房運転時とガスの流れを変える事によって部屋の空気を暖めています。四方弁はガスの流れを変える為の部品で冷房専用機種には付いていません。
室外機中央にあるのが室外ファンです。圧縮されたフロンガスが流れる凝縮器にこのファンで風を送る事によってフロンガスを冷ましてします。
ファンを外すと、ファンを廻しているファンモーターが現れます。