節電対策の前にエアコン室内機で空気を冷やす仕組を簡単に説明します。
エアコン室内機は空気の取り入れ口から暖かくなった室内の空気を取り込みます。
取り込まれた空気は、室内機内部にある熱交換器を通過する事によって冷やされ、吹き出し口から冷風を出します。
この冷やす風の流れを妨げないようにすれば、効率よくお部屋を冷やすことが出来ます。
エアコン室内機の空気取り入れ口にあるエアーフィルターです。
ここにホコリがたまり、空気の流れが悪くなると冷房効率が悪くなりますので、定期的にお掃除してください。
使用頻度にも寄りますが、3ヶ月に一度は確認する様にして下さい。
機種によってはエアーフィルターの掃除を自動的に行う機種もありますが、過信は禁物です。
下記はあるメーカーのお掃除エアコンを約2年使用したもので、フィルターは完全に目詰まりしています。
冷え無いと連絡を受け点検に伺いましたが、フィルター掃除後よく冷えるようになりました。
お掃除機能付きのエアコンでも1年に一度はフィルター点検をお忘れなく。
次に空気が通過するのは、室内の空気を冷やす熱交換器です。
下記写真に要に薄いアルミの板が何層にも配置されており、その間を空気が通過します。
冷房運転時はアルミの板が冷たく冷やされているので、通過する空気も冷やされ冷たい風が出る仕組になっています。
熱交換器も手入れを怠ると、目詰まりする事があります。
下記写真の事例では、アルミ板の隙間が汚れで詰まり、空気の流れが遮断されています。
この様な状態になる前に歯ブラシなどで掃除するか、エアコンのクリーニングを業者に依頼しましょう。
室内の空気を熱交換器で冷やして再びお部屋を冷やす風を起こしているがファンの役割です。
熱交換器の裏側に円筒状のファンが隠れています。
ファンにもホコリや汚れが付着すると風が上手く送れなくなります。
下記は汚れが付着したファンで送風能力は低下しています。
エアフィルターや熱交換器が汚れていないのに風が弱いと感じたら、ファンにホコリが付着していないか覗き込んでみてください。
室内ファンは奥まった所にあり、掃除をしにくいのでエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
細長いブラシで丹念にホコリを取り除くことも可能ですが、ファンを破損してしまう可能性があるので注意して自己責任で行ってください。